日本CT技術学会第10回学術大会

ご挨拶

日本CT技術学会第10回学術大会大会長 原 孝則
中津川市民病院 放射線技術科・安全管理部門 技師長
大会長 写真

時下、先生方におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。

本学会は、主にCTに関わる診療放射線技師や医工学技術者を中心に、検査技術や機器開発に貢献するための基礎及び応用技術に関する研究発表会や講演会等の学術集会を開催しています。

このたび、日本CT技術学会 第10回学術大会(JSCT2022)を岐阜の地にて開催する運びとなり、令和4年7月9日の開催に向けて、実行委員一丸となって鋭意準備を進めております。JSCT2022大会は、「CT技術とエビデンス‐Critical Thinking and Analytical Skill‐」をテーマとさせていただきました。これは放射線診療の一翼を担う診療放射線技師が科学的なエビデンスの構築に参加するためには、与えられた情報や事実をそのまま鵜呑みにするのではなく、それを問い直し、多様な角度から論理的により良い選択肢を考え抜く思考(Critical Thinking)と、その結論を正しく還元するための能力(Analytical Skill)が、これまで以上に必要であると考えるためです。

多忙な診療の傍ら研究を行うことは、とても大変なことです。しかし、その研究によって、何かが僅かに解決することで、患者さんだけでなく、将来の医療に貢献する可能性があるとしたら、それは職務の診療行為と同様に、尊く、素晴らしいことです。ぜひとも多くの先生方に大会に参加をしていただき、特に若い先生方には研究発表を体験していただき、その意義や楽しさを知っていただきたいと思います。

今大会は、新型コロナウイルスの社会的影響による感染拡大防止策として、現時点で、参加人数を限定した集合型とWEBを併用したハイブリッド開催を予定しております。講演は、診療放射線技師の臨床経験が豊富で実績のある研究者に依頼し、特別講演は、岐阜大学大学院医学系研究科生体管理医学講座放射線医学分野 主任教授 松尾政之先生に「分子イメージング」をテーマとしたご講演を賜ります。

さあ皆さん、脳みそをフル回転させ、ともに学び、熱い議論を交わしましょう。そして、CT技術学を通じて、医療社会からの負託に応えましょう。この岐阜の地での研究発表が論文となり、将来のエビデンスへと繋がることを切に願って、ご挨拶とさせていただきます。

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